航空機での被ばく
宇宙空間には多くの宇宙線が飛び交っています。
地球はこの宇宙線の海に浮かんでいるようなものです。
宇宙線には2種類あり、「1次宇宙線」と「2次宇宙線」にわけられます。
1次は銀河系宇宙や太陽で誕生したモノ。
2次は1次が大気と相互作用して、そこから飛び出した粒子群。
しかし十分に高エネルギーなので、宇宙線の仲間に数えます。
航空機の飛行高度は12000メートル。
この高度の成分の大半は2次です。
航空機にはさまざまな種類のものがあります。
ヘリコプターや、超音速機、軍事利用するものまでありますが、これらが高いところを飛ぶほどに被ばく量は高くなります。
逆に、大地からでるガンマ量は減っています。
よって、航空機で余計な被ばくを避けたいのであれば、高いところでの飛行をしなければよいのですが、実際問題としてそうはいきません。
燃料代を節約するために、大気の密度が低く抵抗のすくない高空を飛ぶことになるのです。
高さと並んで、被ばく線量に影響してくるものとして、偏西風があります。
たとえば、成田からパリに行く場合、西回りで飛ぶと偏西風の抵抗をうけます。
しかしパリから成田に戻ってくる場合であれば後押ししてくれるので、滞在時間が少なくすむ上、被ばく量も少なくなります。
実際にパリ行きの飛行機では、アブダビなどの中東地域を経由した南周りでいくと、宇宙の被ばく線量は少なくてすむのです。
また実測ではなく、コンピュータープログラムも多くあります。
飛行ルートと飛行時間が分かれば、被ばく線量を簡単に計算することができます。